生執事を観に行ってきました
生執事こと、ミュージカル黒執事 Tango on the Campaniaを観劇してまいりました!
元々初演のセバスチャン役だった松下優也さんのファンで、そこから再演も含め全作品をDVDやライビュ、生で観劇していたこのシリーズ。
原作でも大好きな豪華客船編ということで観る前からテンション高くて声がデカいオタク丸出しで、同行の友人各位は誠にすまなかった。
しかも上演された会場が自分自身も何度も立ったことある場所で、今頃あの楽屋使ってるのかなあとか思うともう声もデカくなるよね。すみませんでした(2度目)
そんなこんなで以下ネタバレありありの感想です〜
今回は何と言っても岡崎百々子さん演じるリジー!!
姿も声もお歌も演技も正にお砂糖とスパイスでできた女の子で、歩いてるだけで可愛い。
ドレスも最高に似合ってる。可愛い。
そんな彼女が可愛いだけの女の子じゃないと分かるのが今作なワケですが、正直リジーのソロシーンは今までの生執事で一番涙ぐんでしまった……。
リコリスでのマダムレッドソロ時のように、自分の今までをシルエットと共に語るリジー。
シエルの為に守られるお嫁さんになりたいと言っていた彼女が、シエルを守れるお嫁さんになると覚悟を決めた時、その声の凛々しさに胸が苦しくなりました。
殺陣も迫力があって、彼女が魅力的だからこそシエルがリジーを守ろうとする姿に更にきゅんとしてしまった。
そりゃシエルも、男になりますよ……。
あとリジーとシエルの身長差も本当に最高。ビジュアルブックの並んだ足元も最高。2人をこの瞬間このバランスに整えてきた森羅万象に感謝です。
そして内川蓮生君演じるシエル。
可愛いが可愛い服着て歩いてたよ。邪なババアが華奢な足と手首ばっかり見てごめんなさい。
今回はリジーの登場やフェニックスのおかげでいつもより少年らしい面が見えて可愛いがカンストでした。
はちみつは…?がもう……もう……!!いくらでも使いな!!!!!!!!
勿論可愛いだけじゃなく、セリフの安定感も前作より増し、毅然たる女王の番犬を見事に演じきっていて大変良かったです。叙勲式の時、改めて復讐を誓ったシエルの気高さを3次元の13歳が演じているという奇跡……いや、内川くんの努力……!
はあーーすげえ………かっこいい…………
………………でもフェニックスでぷるぷるしてるのやっぱり可愛かったな…。
そしてそして古川雄大さん演じるセバスチャン。
実はキャス変の際、松下さんでなくなること……というより松下さんと比べるコメントが目についてしまうことが耐えられなくて全然直視出来ていませんでした……。
だけど前回のサーカスや今回を経て、完全に古川セバスとして楽しめるようになったのが嬉しいです(今でも比較コメはあんまり見たくないけど)
ミュージカルの世界でキャス変やWキャスなんて当たり前なのに、これだけ拘っているのはやっぱりミュージカルを本格的に見たいと思ったキッカケの作品だからなのかな?
閑話休題。今回のセバスですが、何よりもまず完璧な男がボロボロになるのサイコーーーーー!!!!!
冒頭で豪華客船編好きと書きましたが、割とこのボロボロセバスが好きなせいです。あと駆け出し執事期間ね。想像よりもガラ悪かったね。すき。
公式もこういうオタク心を知ってか、ビジュアルブックはボロボロ姿の写真多めでなんかもう捗るよね?何が捗るかわからんけど。何かな?人生?とにかく捗る。
あと股下が相変わらずハチャメチャに長くて立ち姿も綺麗だし蹴りの打点も高いし階段に座ると足めっちゃ余るし作画班気合入りすぎでは?絵画かよ。
……ボディ以外の話もしますね。
今回の契約シーンはいつもより6割り増しに悪魔でしたね。おそらく次のシーンでまだまだ悪魔が抜けきらないセバスの変化を際立たせるための演出かな、と思うのですが……人外感がすごい。
違う……違う………が正に悪魔の所業。
激しいアクションやフェニックスでブレない体幹、切なく美しいファルセット。設定上失敗の許されない
キャラクターを我々の想像を超えた形で見せていただけてただただ感嘆でした。
あとどうしても語っておかなければならないと思ったのはヒデイット様のカイザーね。
これだよ、これ。この意味わかんなさ生執事って感じする。ちょっとクセあって苦手な人は苦手なんだけどさ、食べ慣れるとクセになっちゃうんだよね(笑)っていう渋いおつまみみたいな面白さが魅力ですよね。
今までの作品で結構笑いがクドいなあって思うものもあったけど、今作はバランスが絶妙でした。出てくるだけで面白いヒデイット大好きです。
そして和泉宗兵さんの葬儀屋。
以前、原作で葬儀屋の顔が出た時にイケメンすぎて僕は出来ないかも的な事をおっしゃっていましたが、続投していただけて本当に嬉しかったです。
今でも最初に葬儀屋の声を聞いた時の衝撃が忘れられません。本当に和泉さんの顔出し葬儀屋が見れて幸せでした。
他にもミッドフォード家がみんな可愛い&かっこよかったこととか、アバハンの安定漫才とか、私をアミューズの沼に叩き落とした植原さんの変わらぬ原作そのままグレルとか、チャラかわロナルドとか、スネークの声の演じ分けとか、リアンの落下のスピード感とか、とかとかとか……書きたいこといっぱいあるけど、とりあえずキャストについてはこのあたりにしておきます。
回を重ねるごとに豪華さを増していく舞台セットと演出の数々。ファンタジーならではの展開や漫画ならではの表現を現実に綺麗に落とし込んでいて、今回の生執事も楽しさと驚きを提供してくれました。駆け出し執事と当主のシーンがお気に入りです。
また、音楽も乗船時に歌われるカンパニア号のテーマ?が度々異なったアレンジで登場して、華やかさ、不気味さなどいろんな面を見せてくれるのがミュージカルらしくてドキドキしました。一緒に歌いたい!カンパーニア!
とりあえず今回のミュージカルを通して分かったことは「豪華客船の処女航海はロクなことがない」という事でしたが、今は大千秋楽のライビュというカンパニア号に乗船しようか検討中です!
あと別件、井上芳雄さん以外のヴォルフはなあ……とか宣っていた私ですが、古川ヴォルフのモーツァルト!ぜひ見に行こうと思います。