sakutaronxのブログ

色んなジャンルの色んな話をします

ジキル&ハイドを観劇していたんですよ。

ブログを書きたいと思ってもなかなか筆が進みません。なぜならスマホを触っている間はドリフェスで忙しいから……!

でも次に書きたいことできたのでいい加減書きます。

今更ですが、3月25日に愛知県芸術劇場にてジキル&ハイドを観劇してきました。

石丸幹二さん!題名のない音楽会見てます。 今までコンサートでの歌は聴いたことがあっても、舞台で拝見するのは初めてだったのですが、まーーーー歌がうまいな!!!
キャスト皆さまとても歌が上手い方ばかりだったんですが、アンサンブルにもすごく声が飛んでくる方がいて(名前が分からなかった泣)冒頭から圧倒され通しでした。

ジキル博士の真摯な歌声と、ハイドの肚の底に響く声が圧巻! 劇終盤、ジキル博士とハイドが入れ替わりながら対決するナンバーは目を閉じても聞き分けできるほど明瞭で、まるでデュエットを聴いているみたいでした。 あの深く響く、しかし時に繊細なお声でぜひオペラ座のファントムを演じていただきたい……! ぜったい合う!!!!!!!
四季のデビューはラウルだったそうですが、ファントムはやったことあったのかな…?

そしてここからはキャストというよりキャラクターの話になるんですが、田代万里生さん演じるアターソン!
(万里生さんはギャツビー以来だったんですが、相変わらずお顔がキュートですね……)

彼、めちゃくちゃアニオタに人気出るタイプのキャラクターじゃないですか!?
ジキルの理解者であり友人で、夜遊びに誘っちゃう茶目っ気がある所とか。ジキルの様子がおかしいと身を案じながら、彼の望みを聞き入れる所とか。殺してくれと頼むジキルに無理だと言いながら、ハイドとなって妻を襲おうとした彼を撃ってしまう所とか。

エピソードも性格も好きすぎる。余裕でスピンオフ一本できる。
とりあえず彼を書いた本が欲しい。薄いの。

そしてやはり外せないのはルーシーとエマの2人の女性について。
(笹本玲奈さんと宮澤エマさんは2人とも違ったタイプの美しさがありました。力強いタイプの歌い方をする女優さん大好きです)

前情報は一切なしでお顔も判然としないまま見始めたんですが、物語冒頭群衆が行き交う中に赤いサテンのような他と違う素材のドレスを身にまとった女性が1人。一目でキーパーソンだなとわかりました。これがルーシーなんですが(お顔しっかり見えてなかったけどルーシーだよね?これが違ったら恥ずかしすぎる)この後も彼女は赤を身にまとって登場します。

そしてこの作品の中で赤といえばハイドが現れる薬!(めっちゃ光ってる上にちゃんと飲んでてビビりました)
絶対意識的に色は合わせてると思うんですけど、この後どうやって物語に絡むのかなーと思って見てました。
そして幕間の頃に、これはエマが血塗れになって赤に染まるかな、という推論を立てていました。

実際ハイドを抑え込む薬は青色でエマのドレスも青かったし対立の構造はあったと思うんですけど、

まさかの………

ルーシーが血塗れ!!!
まじか……そっちか……

ある意味想像は当たったんですけど、衝撃だしお芝居はすごいしで呆然。

結局ルーシーは死にエマの元でジキルは命を落としたんですが、ポスターにあった「手にするのは愛か破滅か」の言葉から言えばどっちなんだろう?

ジキルは死んだから破滅?それともエマの元に帰れたから愛?

答えは分からないんですけど、さっきの色の観点から言うとエマってなんか可哀想だなーって思ってしまうんですよね。
もちろん結婚相手が死んだんだから可哀想は当然だけど……
良くも悪くもジキルに大きな影響を及ぼした「赤」は他の女のもので、その女は自分の血でドレスを赤く染めて死んでしまい、その色は永遠にエマのものではなくなってしまって……

幼少期より、好きな男に置いて行かれたら追いかける女を見てきたので(※るろ剣)蚊帳の外にされる女性がすごく憐れに見えてしまう……。

やっぱりこういう悲劇を見た後は心がすごくしんどくて、とても消耗しました。
ストレートプレイより脳に残りやすいミュージカルならではの感覚かも……でもこれがクセになるんですよね。
しばらくこの刺激的な娯楽から抜けられなさそうです。
とりあえず次はエリザベートの見比べ記録が書きたいです。